7/9夜までの情報です。今日の辺野古では作業強行はありませんでした。高江でも今日は作業車の侵入を座り込みで阻止したようです。辺野古、高江共に明日また大量動員で強行作業を仕掛けて来ると思われます。安倍政権に逆風が吹こうと何しようと、那覇防衛施設局にとってはどこ吹く風です。だいたい恥ずかし気もなくHPのトップは「美ら島ぬ しせつきょく」です。沖縄を日々「美ら島」から遠ざけているのが自分たちだということを自覚していないのでしょう。くらなすぎてジョークにもなりません。
さて、北部訓練場での枯れ葉剤使用の話題が沖縄のメディアでも出始めました。山原(やんばる)の森は沖縄の人たちにとって貴重な水源やダムがある場所です。もちろんヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネ、ノグチゲラなどなど希少生物の宝庫でもあります。今回明らかになった枯れ葉剤は50年近く前の話ですが、残留ダイオキシン類の汚染が心配されます。昨日触れたようにダイオキシン類は紫外線にあたらない場所ではその毒性を長期に渡って安定維持します。沖縄で返還された基地の跡地からも色々な汚染物質が出て来ているニュースがよく流れているのでお気づきの方も多いと思いますが、結局軍事基地という存在は環境問題や平和の問題との位置関係は正反対でということが分かります。また貴重な天然記念物の交通事故死なども大きなニュースになりますが、特に北部訓練場などでは訓練のために無数の生物が死んでいるとみて間違いないと思います。もちろん今後県として調査を行なわなければならないはずですが、当然米軍は拒否するでしょう。環境汚染や人の命の尊厳よりも軍事機密を優先させるという姿勢は、要は「アメリカ軍」だけが安全であればいいということです。パトリオット3の嘉手納配備も嘉手納基地が守られればいいという体制が明らかですし、何より有事になったら嘉手納基地が狙われるということを先取りした準備を整えているということです。沖縄に限らず、日本中の民間港に米軍艦船が入港しまくっているというのも、そもそも有事の際にどこが使い物になるかという調査目的でしかありません。沖縄の米軍の姿を見れば「日本を守る」ということが虚偽であることに気付くはずです。こんなことここで改めて言うまでもないことですが。
それから参議院選挙に向けて様々な動きが明るみに出て来ています。現在のところすべて安倍政権に対しての逆風の話題ばかりです。このままですとどれだけ日本人が流されやすいとしても、参議院選挙では自民党の惨敗です。与党についている某団体が手を回したとしても、過半数割れになることは間違いないでしょう。あくまでも現状のままであればの話です。安倍政権の逆転のシナリオを私が予測しても何にもなりませんが、幾つもの可能性があると思います。民主党のスキャンダルなどを出してももはやあまり効果はないでしょうから、やはり参院選直前の「拉致被害者の帰還」と、小池さんが「普天間移設修正案を認める」というシナリオです。私自身はいくら何でもそこまであからさまな怪しい政治的動きはしないだろうという思いもないわけではありません。しかし自民党内で安倍潰しが進んでいて、安倍さんを失脚させようという動きがあれば別ですが。
さて、東京新聞7/7の記事の書き写しは以下で最後です。こういう記事はやはりウェブ上で見られるようにして欲しいと思います。
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(東京新聞・7/7)
「ヘリパッド"不意打ち"着工に住民抗議」
「不信の火種さらに」
辺野古では、五月十八日から始まったキャンプシュワブ沖での珊瑚やジュゴンの生息状況などを調べる事前調査を巡り、反対派と調査会社の間で緊張が続いている。掃海母艦が去った今も、週末を除く毎日(註:週末も関係なく毎日)、朝から夕までカヌーを漕ぎ出し、作業を続ける二十隻ほどの調査船にしがみつくなど抵抗運動を続けている。また、ここに来て、沖縄では新たな問題が起きている。北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の移設問題だ。県北部東村高江周辺で今月三日早朝、移設工事がスタへと。那覇防衛施設局が東村などに着工を通知したのは、作業が始まったあとの午前九時過ぎだった。工事着工日が村や区に事前に知らされずに、不意打ちのように始まった工事に、住民たちから抗議の声が上がった。那覇防衛施設局の説明では、ヘリパッドは離着陸に使う本体部が直径四十五メートルで、周りに幅十五メートルの無障害物地帯を設けるといい、完成は2009年二月末の予定。ただし、建設地は集落を取り囲むような形で、周辺には県民の水がめでもあるダムが点在する。ヘリパッドが完成すれば、米軍が山中で実施しているサバイバル訓練が、より集落に近い場所で増加することも懸念される。村としては、一九九九年にヘリパッドの受け入れを表明したが、環境破壊や騒音などのも大を同折り合いを付けるか、こちらも問題山積みだ。こうした状況の中で、就任会見の通り、小池氏はスピード最優先で突っ走るのか。軍事評論家の神浦元彰氏は小池氏の実力を「決して軍事や安全保障のプロではないが、度胸と押し出しの強さがある。米国にとっては分かりやすい交渉相手かも」と一定の評価をする。「修正案に応じない、と言っているのは一種のパフォーマンス。最終段階では滑走路を沖合に移すことで解決しようと狙って来るはずだ。沖縄の首長らには修正を勝ち取ったと点数を稼がせ、最後はお金で解決を図る。自分も課題をやり抜き、大将首をとる。そのつもりだろう」と読む。軍事ジャーナリストの前田哲男氏は「これまでは沖縄北方担当相として沖縄の声を吸い上げる立場だったが、日米合意のもとに米軍再編を推進する逆の立場になる。加えて久間氏の強引な政策への反発が収まらず、さらに『集団自決』などの教科書問題で中央不信が強まる中での後任。小池氏が沖縄の事情通知はいっても、防衛政策や防衛行政の経験はない。生々しい現実にどう対応するのか」と懸念した上で、こう語る。「今まで通り沖縄よりの立場を取るには、沖縄に行く前に東京でこれまでの政策の見直しや修正をして行かなくてはならないが、そこまでの力も決意もないでしょう。何より、今度の参院選で政権交代までいかなくても内閣改造などで、何も手がつけられないまま史上最短の防衛招になるという、つらい立場になるかも知れませんね」
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「沖縄タイムス・7/9」
北部で枯れ葉剤散布/米軍、60年代訓練場一帯
ヘリパッド移設/車両立ち入り阻止
「沖縄タイムス・7/9コラム」
今晩の話題「高江から」
「琉球朝日放送(QAB)・7/9」
枯れ葉剤沖縄でも使用
「沖縄テレビ(OTV)・7/9」
県 普天間代替施設沖合移動「可能性ある」
「市民メディアJANJAN・7/9」
時評=沖縄地上戦だけ仲間はずれat 05:17