ここではあまり詳しいことは書けませんが、仲澤弁護士との交渉のなかで、
未払いの賃金について、トータル経営のほとんどの施設の職員に対しては、8割分を7月5日か6日には譲渡予定の会社(メディカルケアサービス)より立替払いされるという話がありました!!
(すでに、ある施設の職員さんから、「今日入った」と団交前に連絡がありました。みなさん、振り込みを確認して、入っていなかったら、仲澤弁護士か当組合に連絡をください)。
もちろん、本来直ちに10割支払われるべきで、残りの2割については労働債権による分配を要求していくか、譲渡会社とさらに交渉するか…です。
今後来週頭にも正式にトータルが破産宣告をする(仲澤弁護士弁)と、私たちは独立行政法人労働者健康福祉機構(旧労働福祉事業団)に未払い賃金の立替払いを申請することになります。ですがそれが支払われるまでには3ヶ月位の時間を要するようで、それまでの間、譲渡予定の会社が無利子で立替をするという話になったそうです。
なお、交渉のなかで、トータルはメディカルなどとの契約はしたものの、譲渡は済んでいない、つまり形式上はまだトータルが経営中で、それをメディカルがサポートしているということです。正式の譲渡(=職員の一旦全員解雇・再雇用)は、破産手続きに入ってのちに行われるとのことです(前回のブロクで「既に解雇」と書いたのは誤りでした。訂正いたします)。
→したがって、その段階で「解雇予告手当」(賃金1ヶ月分)が発生しますので、その取得が管財人との間で交渉の課題になっていきます。
当初、未払い賃金について(8割の立替だとしても)今日支給されるという予定はありませんでした(7月2日には盛井社長より“8月中に8割分が支払われる”という説明が施設に対してされていましたし)。
この対応の繰り上がりをどのように評価されるかはもちろん個人の自由ですが、組合としては、
組合がこの問題を表面化(7月2日に団交申し入れ、3日に仲澤弁護士と電話折衝)し、組合員のみならず全ての労働者の未払い賃金分を至急支払うよう徹底的に求めていく姿勢を示したことが、会社側を動かす何かしらの力になったのではないか?と自負しています(^^)
(「問題を長引かせて組合を大規模に作られてはたまらない!」という会社側の対応も、この間の取り組みのなかで見えましたね。)
また、来週以降、
仲澤弁護士と破産管財人とで手分けをして有料ホーム・デイサービスなど各施設を回って状況説明がなされる(トータルとメディカルの経営陣の場合もあり)ことについて確認をしました。施設が多いので一度には回れませんが必ず全ての施設に出向くとのことです(既に売却されている施設については必ずしもそうではありません)。
「特にグループホームやネクステージに対しては優先的にしなければならないでしょう」とのことでした。みなさん、説明会にはしっかりと臨み、少しでも不明な点・不安な点はどんどん質問した方がよいですよ。
そしてさらに!!
私たちが追求するまで未払い賃金の存在が認識されていなかった職場があることが判明しました!
トータルの職員数は、7月2日時点で305人(正社員・パートなど全部含む)というのが仲澤弁護士の認識でしたが、そこに入っていない職場があったということです(盛井社長から仲澤弁護士には説明がなかったそうです、怒)ってことはつまり、労働債権を分配される数にも数えられていなかったってことなんですよ。
ふざけるな!盛井!!(ちなみに、仲澤弁護士が会ったのは、盛井社長と佐藤氏・和田氏だけだそうです。門馬・小野氏ら旧経営陣は、その前に早々と逃げだしたのか!?)
ってことで、至急仲澤弁護士にその職場の管理者に連絡を入れてもらいました。当然、そこの施設は未払い賃金について放置状態のままで、現時点では立替払いの話すらでていません。ですが、
今日の話し合いの中で一定の方向性が見えましたので、仲澤弁護士と共に当組合としても責任を持ってこれから未だ賃金未払いの職場についてはご連絡をさしあげたいと思います。
今後、未払い賃金が一定程度支払われ、会社が譲渡されて自分の職場が確保されればそれでいいのか?というとそうではありません。今までより職場環境がよくなる保障もなければ今回のようなことがまた起る危険をはらんでいます。
しかし、今回わかったことは
“労働者はひとりの力は弱くてもみんなで団結すればとても強い”ってことです。(その団結が目に見える形になったのが組合だと思います)
今回の場合も個人が個別に弁護士さんとやり取りをしても、ひとりひとりの声に応えてくれる余裕はないでしょうし、会社組織を動かす力になるとはとても思えないのですが、組合というひとつの窓口があってその先には現場の労働者が無数に繋がっているという状況があって、そうなると会社にとってはものすごく脅威だと思うのです。なぜならその会社を動かしているのは労働者だからです!
このトータルケアサポート問題を公表するようになってから、ブログのカウントが急に600台に跳ね上がり、またたくさんの非公開コメントもよせられてみなさんの関心の高さや給料未払い・倒産に対する痛みや不安をこれでもかというほどに痛感しました。
と同時に、私たちは本日の弁護士団交に臨むにあたり、見えないたくさんのトータル〜介護労働者が後ろについているんだという思いで準備を重ねました。(コメントをくださったみなさん、すぐにお返事を返せなくて申し訳なかったです。本日お一人お一人にお返事を書かせていただきました。気付いたらもう24時を回っていて、夜遅くの送信に眠りを妨げてしまったとしたら本当に申し訳なかったと送った後で反省しています)
よく「会社に雇われているから会社には逆らえない」って思っている人いますよね。私も少し前まではそうでした。でも、ホントはそうじゃないんですよね。私たちがいるからこそ会社は会社として生き延びることができるんです。現場の職員がのびのびと仕事をしている、それだけで利用者・入居者さんや家族は幸せな思いができるでしょうし、長く働き続ける職員が増えれば増えるほど安心で安全な仕事ができると思うんですね。
つまり、私たち労働者なくして会社は存在できないし、私たちは自分の労働力を会社に売り、賃金と交換している。ただそれだけなんです。だから雇用契約を結んでいる以上、その労働に対する賃金を支払う義務もその労働者の安全を守る義務も会社には存在する。もし、それが脅かされようものなら徹底的に声をあげていいんです。っていうかあげなきゃダメなんです(>◇<)
今後二度とこのような事が起きないためには(被害者にならないためには)労働者ひとりひとりが
“自分は労働者としてこの現場を動かす力を持っているんだ”って事を自覚して、会社のいいように使われない、なにかおかしなことがあればきちんと「おかしいじゃないか!」って意見を言えるように団結する事が必要だと思います。
もし、今回のことで組合に少しでも興味を持ってくださった方がいらしたらいつでもWELCOMEです。もちろん、入る・入らないは別としてこれからもこのブログをちょくちょく覗いてみてくださいね。よろしくお願いします♪
それからここには記せないこともいくつかありますので、もし質問があればメールや非公開コメントなどをお寄せください。お答えできることについては返信を送らせていただきます。なお、誹謗・中傷と思われるような書き込みにつきましてはこちらの判断で削除させていただくこともありますことをこの場で確認させていただきたいと思います。
そして私たちと直接話がしてみたいなと思われた方がいらっしゃいましたら、7月7日(土)にはソウルワーカーズライブをやります。もしご都合がつきましたらいらっしゃいませんか?(^▽^)
7月7日(土)19時〜
西武新宿線 武蔵関駅北口 すぐ
リサイクルショップ“街”にて
お待ちしております〜☆彡