★「革命って?」コメントありがとうございます! 世界は革命情勢だ! から転載 |
私たちは「労働運動の力で革命やろう!」を掲げて運動をやってきました。今回このブログに「革命って?」というとても重要なコメントがあり、ぜひこれをめぐって論議をしたいと思いました。実は前回もメールに「安倍を倒して誰が政権をとればいいのか」という質問が来ました。この質問に答えたいという仲間に書いてもらった文章を載せます(マリモさんの質問に100%回答できているものではないですが)。ドンドン投稿を呼びかけたいと思います。以下はマリモさんのコメントと、回答です |
「このサイト拝見しておりますが、おっしゃっている革命とはどういうことでしょうか。具体的には政権を暴力的に奪取して、共産主義的な政権を確立することと読めますが、そのあたりを具体的に教えてください。つまり革命で生れる政治形態はどのようになるかを知りたいのです。もしもここに書いてあるという文献がありましたら、御指示ください。」 |
実行委全体で確定しているわけではありませんが、実行委の一員としての答えをしたいと思います。 そのためには、まず「安倍政権はなにゆえ打倒されねばならないのか」ということを明らかにせねばなりません。「いい加減な人間」というだけなら「責任感のある人物」が代わればよいだけの話しですから。そうでなくて、では安倍とは何なのか、安倍政権とはいかなる性格をもっているのか、なぜ打倒せねばならないのか、が回答の8割方をなすと考えます。 私たちは安倍政権とは日本の資本家階級の代表と考えています。資本家階級を代表して、資本家階級の利益が一番実現できるリーダーと期待されて、政治権力を握っている。キャノンの御手洗やトヨタの奥田のような、巨大な資本家の全面的なバックアップを受けて、その利益を代表する存在として、国内・国外に権勢をふるっている。 しかしそのことは労働者階級にとっては何を意味するのかということです。資本家の利益とは労働者を酷使し、賃下げや不安定雇用化、都合が悪くなれば解雇、最後には資本家のために命を投げ出して戦争をやれ、というところまでやって実現されるものです。資本家が国際競争に勝ちぬいて利潤を拡大していくためには、諸大国以上により安くより都合のよい労働力を大量に手にしていくこと、さらに戦争できる体制が必要です。そこに全力を上げているのが安倍政権です。 すなわち私たちが安倍政権をなぜ打倒しようとするかの根拠とは、安倍政権が資本家階級の利益代表であることそのものにある。その利益を貫く限り私たち労働者とは相容れません。従って安倍政権を打倒するというのは、資本家階級の代表が政治権力を握ること自体を、もはや二度と許さない、代わりに労働者自身が自らの利益を貫く政治権力をうちたてる、ということなのです。 直接に質問に回答するならば、安倍政権の代わりに労働者自身が権力をとり、政権を打ち立てるということです。それは私たちであり、あなたであり、あなたの仲間たち全体が団結して立ち上がって奪い取るものです。ですから安倍から別人に移しかえるのではなく、資本家が支配する世の中から、労働者全体で社会を運営する社会につくりかえる。実際に戦後直後、1946年から1952年ぐらいまで、それが現実性をもつような闘いの燃え広がりが日本でもありました。リーダーが必要なら、そのたたかいのなかで一番がんばった人物が労働者から選出されその任についていくと思います。 労働者に政権など担えるのか? はっきりと可能であり直ちに担うべきと考えています。労働者の方が生産現場のことも社会のことも知っている。例えばJRのダイヤを組むのは確かに当局・資本の側ですが、本当にそれで列車がうまく走るのかはまったくわかってないままはじき出している。しかし運転している労働者はそれでいけるかどうか、どこに問題があるのか、安全に運行するにはどう修正すべきか、全部列車がとまるにはどうすればいいか、すべてわかると動労千葉の人は言います。生産現場でたえず試行錯誤し工夫をこらしているのは労働者だからです。どこの産別でも同じだろうと思います。 私たち労働者が一番利益になるような政権をつくろう、早く権力を俺たちによこせ、というのが6・9の一番のコンセプトなのです。要求項目を掲げて陳情デモをするのではなく、こうした革命行動を具体的に開始するというのが6・9です。そのために各産別の労働者が団結して立ち上がった時に、安倍打倒は極めて現実性をもったものになります。 他方で、今や組合幹部のようなものはむしろ現場から切り離されてしまって、まったく労働者の利益を理解してない。日教組や自治労の幹部などは本当に敵の側とばかり論議して、闘わない約束ばかりを重ねるとんでもない連中です。しかし現場は違います。私たち青年労働者は、派遣やフリーターはもちろん、公務員や教員であっても、批判も文句を言う権利もなく、資本家に常に命令され、監視され、都合よくクビきられている。ふざけるな、と。お前らにそんな資格はない。組合幹部をぶっ飛ばして、一番過酷な生産現場を担っている俺たちが社会の中心だ、社会を運営する権利があるのは俺たちだ、ということです。 ともに団結して行動を起こしましょう! |